中澤 貞通

室町幕府奉行人連署奉書案

土佐大夫将監光信申絵所領丹州大芋社名主百姓等拘置年貢、乍致逃散、任雅意、令耕作、条々及緩怠云々。言語道断之次第也。所詮、不日可還住之旨、被成奉書訊。若猶有違犯之儀者、合力光信代、可被沙汰居之由、被仰出候也。仍、執達如件。

文明十七 四月四日
貞通(花押)
秀数(花押)

中澤一族中

これは丹波国多紀郡大芋(おくも)庄の領主であった土佐大夫将監光信が、自領の名主や百姓が年貢を納めずどこかに隠して逃げてしまい、土地の耕作をしないので幕府に助けを求めたことへの処置である。
いずれ帰ってくるだろうが、もし違反して言うことを聞かなければ、光信を助けてやるようにとの命令である。
これは中澤一族中に宛てて出されたものであるが、その命令を出した奉行人である「貞通」とは、中澤貞通のことであり、大山城主である中澤貞基の兄弟ではないかと考えられる。
秀数は松田秀数であり、中澤とは姻戚関係にある。
土佐は余程困り果てて、大山中澤を頼ってきたのであろう。

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